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Secret Code 2 : The First Mission
プロローグ
新しいファミリーを迎えて、暫く経ったある日。
蒼の部屋に旧の幹部たち―すなわちアンダーボスの碧、そして朱と紅が集まっていた。
最初に口を開いたのは、朱だった。
「「S」の拠点と思われる場所が、ひとつ見つかった。
ただ、まだ情報が圧倒的に足りないし、規模も割と大き目だか
ら人数がいる。」
碧は頷き、紅はただ静かに佇む。
蒼は手を組み替え、視線で続きを促した。
「新しいファミリーもそろそろ個々の仕事に慣れてきたところだ
と思うんだ。
ここら辺で連携した大きな仕事をひとつ、こなしてもらうのは
どうだろう?」
まっすぐに見つめる朱の瞳に、深く頷く蒼。
碧が請け合う。
「ああ、ちょうどいい頃合いだ。
アイツらの腕試しにもちょうどいいレベルだろう。
ハードルは少し高めの方が、実力を測るのに役立つ。」
「正直な話、ハードルが高めなのか高すぎるのかも、
まだ未知数だからな。」
それまでずっと黙っていた紅が冷たく吐いた言葉に、碧は苦笑する。
「厳しいな、お前は。
俺は、アイツらにとってはハードルが低すぎるくらいかもしれ
ないと思っているくらいだ。」
「俺も、同感だな。」
少し微笑んだ蒼が立ち上がる。
そして、朱の手からターゲットの情報を記したタブレットを受け取った。
「さすがに自分たちで考えて動け、ではあまりに放任だから、
それぞれのペアの役割分担だけは、俺たちで決めようか。」
さっとタブレットに目を通した蒼の意見に、その場にいる全員が頷いた。
こうして、新しいファミリーにとって初の大仕事が始まろうとしていた。


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